私たちの大切にしている考え方。
チームとしてこうあろう、というものの中に「切磋琢磨」という考え方があります。
あえて反対語を挙げるとすると「和気あいあい」でしょう。
せっかく一緒に働くのだから仲良く、楽しく、和気あいあいと。
それも決して悪い考えではありません。
和やかな職場。殺伐としている職場。活気がある職場。
世の中にはさまざまな空気の会社があると思いますが、私たちの場合は切磋琢磨して活気がある会社を目指したいと考えています。
「切磋琢磨」とは、学研さんの四字熟語辞典によると・・・
「互いに励ましあって鍛錬や修行をすること。仲間が、互いに協力したり競ったりして、技量を高め合うこと。骨・象牙・玉・石は加工することによって、美しい宝石になるという意味。もとは天性の素質のある者が修養を積み、立派な君子になるという意味であった。 」
切磋琢磨というと、競い合い刺激をしあうイメージの方が強いかもしれませんが、協力することも切磋琢磨のひとつ。互いの成長を第一に考えたら良いところは良いと素直に認め合い、指摘するとこは厳しくとも指摘する。これが切磋琢磨の姿なのだと思います。
厳しく指摘する、というのも少し難しいかもしれませんが、どちらかというと良いところは良いと認める方が感情が先にたつとできない場合があるのではないかと思います。また、足りないところはあえて協力することで、それが相手の刺激になり切磋琢磨につながることもあると思うのですが、感情が優先するとそういったことも難しくなるのかもしれません。
切磋琢磨していこうという言葉はさまざまな場面で聞かれますが、本当に切磋琢磨できる環境というものは多くあるものでありません。
そこにはやはり感情、特に「好き嫌い」の感情が入ってくるので、
切磋琢磨する前に「これは言わない方がいいかな」とか「言いたくないな」という、
悪い意味で空気を読んでしまったり、感情にながされてしまうことで
切磋琢磨よりも和気あいあい、いや、それ以上に我関せずのような空気になってしまうのでしょう。
こういったことは仕事というよりも人として生きていくうえで避けては通れない感情の問題。何をするにしても感情をおざなりにして前にすすめることはできません。
だからこういった感情が人間にとっては大きいものであり、大切なものであり、時には危険になるものだという理解のもとに、特に好き嫌いという感情は仕事には持ち込まずに、互いに働くうえでは大人の自立したチームとして刺激し合い「切磋琢磨」でいきましょう、という考えを私たちは大切にしています。