台風が過ぎ、また暑さが戻ってきました。湿気や気温が高くなる時期、多くなってくるのがじゅうたんのクリーニングのお問合せです。
アートギャッベやハグみじゅうたんは織りが細かく、上質なウールを使っているため、掃除機がけや定期的な拭き掃除など普段のお手入れをして頂ければとても汚れにくいじゅうたんです。そのため、一般的なラグのように汚れが気になって頻繁にクリーニングが必要ということはありません。
その証拠に、お求めいただくお客様に対して実際にクリーニングをされるお客様は一般のラグに比べるととても少ないです。
そんな中、私たちが横浜店をオープンして6年以上が経過しました。お求めいただいた時に、クリーニングのひとつの目安としては10年前後に一度とお伝えしており、今年からお問い合わせも増えてきています。
「自宅で洗えますか?」というご質問もいただきます。実際に現地で仕上げの段階で洗っている様子はこちらです。
畑を耕す鍬のような道具でワイルドに洗っています。この写真を見ると自宅でも洗えそうに見えますね。実際に洗うことだけを考えると難しくはないのですが、洗って水を含んだじゅうたんは大変重く、気軽にできるものではありません。
また人間の髪の毛と同じで羊毛もどのような洗剤で洗うか、洗いの後どのような仕上げをするか、カラッと湿気が完全に抜けるまでしっかり乾かすかどうか、そして丁寧なブラッシング、などその方法によって全く仕上がりの風合いが変わってきます。
洗う、とひとことで言ってもそこにはいくつもの職人さんの工程が存在しています。
以前、他店でお求めになられたギャッベをお使いのお客様が、悲しそうな顔をしてご来店されたことがありました。どうされたのかお伺いすると、「気に入ってたギャッベをクリーニング店にだしたら洗浄に失敗してボロボロになってしまったんです。クリーニング屋さんは弁償してくれると言っていますが、本当に気にいっていたから残念で・・・。」というお話でした。
実際に一般のクリーニング店さんに出した場合、そのクリーニング店さんが提携している絨毯クリーニング業者さんで洗うことになるのですが、どのような工程で洗うかによってやはり風合いが変わってきます。上記のお客様のように、絨毯がボロボロになってしまう、という事例はそうあることではありませんが、やはりクリーニングも手仕事のため、どこで仕上げるかによって大きく風合いが変わってくるのが事実です。
もし絨毯のクリーニングをご検討されている場合はお気軽にご連絡ください。私たちにご依頼いただいた場合はペルシアの職人さんが実際にクリーニングやメンテナンスをしている工房で洗浄を行います。
こちらは以前、工房を訪れた際の様子。すでに洗い終わった絨毯を天日干しして丁寧に乾燥させているところです。
ギャッベなどのウールのじゅうたんだけでなく、デリケートなシルクのペルシア絨毯のクリーニングやメンテナンスも丁寧に行う工房ですので安心です。
こちらはふちの仕上げのメンテナンスをしている様子です。職人さんはクリーニングだけでなく、ふちのかがりや織りの補修などもしっかりとできる技術の高い方が集まっています。
実際に洗いあがったギャッベやハグみじゅうたんはきれいになるのはもちろんですが、洗った後の洗濯物がふっくら気持ちが良いのと同じように、やわらかくふっくらした風合いに仕上がってくるのでご依頼いただいたお客様からも喜んでいただいています。
お使いのギャッベやハグみじゅうたん、またその他のラグのクリーニングをご検討されているお客様はぜひお問合せくださいませ。