皆さんこんにちは。
晴れの日が続いて初夏を感じる季節になりましたね。
今週末は30℃まで上がるそうでまさに真夏日ですね!
本日は、アートギャッベの色彩の美しさについてご紹介します。
この色彩の美しさは”草木染め”からきています。
※一部、ブルーやピンクなどは化学染料のものもございます。
ギャッベというと草木染めというイメージがありますが、最近は草木染めのものも少なくなってきています。
草木染めは非常に手間がかかるのでとても大変です。その分、優しく奥深い、とても美しい色合いになります。
草木染めとはどのように行われるのでしょうか。
まず、染料にするための植物を育てることから始まります。
例えば、こちらの赤も草木染めで染めているお色で、”茜の根っこ”から色を出します。
この茜の根っこは育てるのに4年もかかるそうです。育って終わりではなく、さらに1年乾燥させて、その後臼を使って粉々にし染料になるのです。
その染料、羊の毛を釜に入れてぐつぐつ煮ていきます。上質な羊の毛を使うので油分がたっぷり含まれており、色が中々入りません。そのため、何回も染めて付けおいてという工程を繰り返し行い、やっと色が染まるのです。
想像以上に大変な工程ですね。
昔はほとんどのギャッベが草木染めでしたが、1900年代初め頃、化学染料が出回り始め、手に入れやすく、発色もいいため化学染料に移りつつありました。ただ、私たちが仕入れを行っている工房の社長さんが、「草木染めのギャッベの方が飽きがこず、長く使っていただけるのではないか」という思いから、こちらの工房では草木染めのできる環境を整え今も作っています。
草木染めの美しさへの強い想いから伝統的な作り方を復活させ、今でも受け継がれています。とても素敵なストーリーですね。
皆様もぜひ、お写真では伝わり切れない草木染の美しさをぜひ店頭にてご体感ください。