こんにちは。雨の日が続きますね。皆さま台風は大丈夫でしたか?体調には気を付けてくださいね。
今日は、ギャッベを織る織り子さんのお話をしたいと思います。
カシュガイ族
ギャッベはカシュガイ族というイランの南部にあるザクロス山脈に住む部族の方によってつくられたものがルーツとなっています。
カシュガイ族は標高2000m~3000mの山岳地帯で300年にもわたって遊牧生活をして暮らしていました。
自給自足で生活しており、寝泊まりをするテントも屋根はヤギの毛、側面は細い木、床にはヒツジの毛で織られたギャッベが敷かれています。
カシュガイ族とギャッベ
男性である旦那さんやお父さんがギャッベを織るのに必要な羊の世話をし、おばあちゃんが羊の毛から糸を紡ぎ、お母さんや娘さんが家族の幸せを願う模様をじゅうたんに織り込んでいきます。ギャッベは、家族みんなでつくりあげるじゅうたんなのです。
ザクロス山脈の大自然からのインスピレーションを受け、カシュガイの女性の陽気な性格と好奇心からデザインの定義を超えたモノがギャッベに織り込まれていきます。そうして出来上がったギャッベは私たちを魅了します。
カシュガイ族の女性は、家事や子育てと同じように生活の一部としてギャッベを織っています。なので、1日で織る量も日によってバラバラです。小さいサイズだと1人で織り、大きいサイズになると2~4人で数十日~数か月かけてギャッベを織ります。
1枚を織るのにとても時間がかかるため、織り子さんにとっては1枚1枚が作品であり同じデザインがないのも手作りであり、時間がかかるからです。
カシュガイ族の女性はカラフルでとてもきれいな服装をしています。それは、色に憧れを感じているからです。
カシュガイ族の住んでいるザクロス山脈の風景は、山と原野が広がっています。
多くの色を持たない場所に住んでいるからこそ、色に対してとても敏感であり、感覚が優れているのでアート性の高いギャッベを織ることができるのです。
織子さんについて知った後にギャッベを見ると、今までと感じ方も変わってくるのではないでしょうか。
お店にもカシュガイ族の方についての本や写真をたくさん飾っていますので、ぜひお店に見に来てくださいませ。
皆様のご来店お待ちしております。