皆さんこんにちは。
本日はギャッベの受け継がれる伝統についてお話ししたいと思います。
ギャッベはイランのカシュガイ族によって手織りで織られているじゅうたんです。およそ3000年前から受け継がれている伝統的なものなのです。
女性の織子さんは、5~6歳くらいの時からお母さんのそばで、織っている様子を見ながら、見よう見まねで織り方を学んでいきます。早い子では10歳くらいから織りはじめるそうです。
このくらい小さい頃から織りはじめることで感性が育っていきます。
女性の織子さんはある一大イベントに向けてギャッベの織り方を学んでいきます。
実は、このギャッベは結婚する時の嫁入り道具としても織られています。
カシュガイ族の女性は結婚が決まると、結婚式の10ヶ月前後から準備をします。嫁入り道具である敷物や袋などの生活必需品を自分自身で織っていくのです。
例えば、ギャッベ2枚を織り、さらにキリム2枚、サドルバック(袋)2個、ソフレ(食卓布)2枚が最近の嫁入り道具の定番らしいです。
こうして織られたものは結婚式の初日、新郎側に披露されます。
そのため、ギャッベは人生の節目に織り上げられる大切なものなのです。
これからもぜひこの素敵な伝統が継承されていくと良いですね。
色々なストーリーが詰まっているギャッベはとても奥深く、知れば知るほど楽しくなります。
皆様もぜひ、ギャッベの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?