皆さんこんにちは。
最近、色々な場所でギャッベを見ることができ、身近な存在になってきました。ですが、「ギャッベ」とはどういう意味なのかご存知でない方も多いのではないでしょうか?
実際にお客様から、「ギャッベ」って何なのですか?と聞かれることも多いです。
そこで本日はギャッベとは一体何かということについてご紹介します!
ギャッベとは、もともとペルシャ語で「ざっくりとした」という意味を表し、英語ではroughに近い言葉です。
発祥地はイランの南西部にあるザクロス山脈で、そこに住んでいる遊牧民が織っている「毛足の長いじゅうたん」のことです。
ザクロス山脈はこのような場所です。ここで遊牧生活をしていく中では、テント生活になるのでその時に床の代わりとしてじゅうたんを敷きます。
床の代わりとしてのツールということで、ギャッベはあえて毛足を長くして使っています。
このような感じでテントの中だけでなく、外でも日本でいうレジャーシートのように使っています。広大な自然に、美しい色合いのギャッベが敷いてある景色はとても魅力的です。私も一度は上記のような体験をしてみたいです(笑)
現地の遊牧民は、ザクロス山脈の標高約2000mくらいの場所に住んでいます。このように標高が高い場所なので、一年の寒暖差も激しいです。夏は40度を超えることもあり、冬は寒いと氷点下になることもあるそうです。
ギャッベが生活の中にあることで、この寒暖差を乗り越えて快適に生活することができます。
それは、ウールが使われているためです!現地の人々は、ザクロス山脈で育ってきた羊さんのウールを使っています。
寒暖の差に耐えてきたウールなので、湿気を調節する力や温かい空気をため込んでくれます!そのため、ギャッベとして使う際も、夏はサラッと、冬は暖かい空気をため込んでくれます。
地面に敷いて土足で使ったらボロボロになってしまうのではないかと思われるかもしれませんが、意外と大丈夫なのです!
その理由はしっかりとした織りからきています。ギャッベは一枚一枚手織りで織られてきたじゅうたんです。その織りの技術はユネスコの無形文化遺産にも登録されているほどです。
強靭な造りになっているので、地面の上で土足で使っても丈夫なのです。
このような特徴を持つギャッベは現地の生活においてとても役立っています。そして実際に私たちが使う際も一年中敷けたり、丈夫な造りなので安心して長く使えます!
皆様もぜひイランの手織りじゅうたんアートギャッベと共にこれからの冬を迎えませんか?