こんにちは。
パッチワークのギャッベは、色々な柄が敷き詰められていてかわいらしいですよね。
一つ一つの四角の中に文様が織り込まれていて、毎日新たな発見がありそうでワクワクするギャッベです。この一つ一つの文様は、それぞれ意味や由来を持ちます。
そこで本日はパッチワークのギャッベに描かれている、いくつかの文様についてご紹介したと思います。
ラクダの文様
赤色の背景に、青色のラクダの文様がありますね。
ラクダは、「富と成功」を表す文様です。
イランでは、カシュガイ族の女性の織子さんがじゅうたんを織っています。カシュガイ族は遊牧生活をしていて、気候的に過ごしやすい場所へ行くために春と秋に大移動をします。
その際の移動手段や日常的な生活の移動のために、カシュガイ遊牧民がラクダを利用していました。ラクダを飼っているということは、運ぶだけの荷物をたくさん持っているということも意味し、この由来から「富と成功」の象徴を示します。
井戸・窓の文様
薄い茶色の背景に、カラフルな四角い文様がありますね。
こちらは、井戸を表します。
カシュガイ族の遊牧生活で、水を確保することは大変です。というのも、イランでは降水量も少なく、下の写真のように乾いた土地が広がっているためです。
水がわき上がる井戸は彼らにとって命綱でもあるため、大切なものです。
この文様は、窓も表しています。
遊牧生活のテントには、下の写真のように窓がありません。
だからこそ、カシュガイ遊牧民にとって窓は憧れの存在です。
この窓は幸せを呼び込み、悪いものを追い出す意味も併せ持っています。
とても縁起のいい文様ですね。毎日眺めていたら、ハッピーなことが起こりそうです。
Xの文様
薄い茶色の背景にあるXの文様です。
Xの文様は、初めて見た時、私自身も独特な文様だなと感じました。
こちらは「永遠」を意味します。
こちらの文様は、終わることなく未来永劫に続く思いという由来からきており、家族の幸せ、健康が永遠に続いてほしいという願いが込められています。
カシュガイ族は、家族や仲間、自然をとても大切にする民族です。一つ一つの文様に意味を込めて織り上げるのは素敵な伝統、文化ですね。これからも末永く伝承されてほしいです。
皆さんにとって何か心に響く文様はありましたか?
ぜひお気に入りの文様の入ったギャッベを見つけてみてください。
こちらのギャッベ一枚には、様々な文様があり、今回紹介しきれていないものもあります。なので、次の機会に他の文様もご紹介します。楽しみにお待ちください。