ブログ

アートギャッベの上質な羊毛

2019.06.10

こんばんは。

研修スタッフの千葉です。

 

本日はアートギャッベの肌触りの良さについてのお話です。

アートギャッベに使われる羊の毛は”高山羊”と言われるイランの山に住む羊の毛を使っています。

高山羊の毛並みはストレートな直毛。

羊というより、まるでヤギのような見た目をしています。

 

イランの山々は乾燥地帯。

日差しを遮る物がないので日中は暑く、夜間は寒くなる土地です。

そんな自然環境の厳しい中で暮らすイランの高山羊たちは、体を守るため毛に上質な脂分を蓄えています。

その脂分の正体は「ラノリン」という成分。

ハンドクリームや靴磨きクリームなど、肌や革製品のケアに使われるほどの上質な脂分です。

 

アートギャッベにも、この上質な脂分が含まれています。

なめらかな肌触りの良さはこの脂分のお陰なのです。

脂分を抜かないためにはまず染色からです。

 

脂分は水分をはじくので、糸を染色するには厄介な存在。

糸は脱脂をしてから染めるのが、一番簡単に染まる方法です。

しかし、脂分を抜くとゴワゴワの感触になってしまう原因にもなります。

 

私たちはアートギャッベのさわり心地を大切にしています。

糸を染める工房ではこの脂分を抜かないように、時間を掛け丁寧に染めていきます。

草木染めで何回にも分けてじっくり重ね染をすることで、脂分を適度に保ったまま染色します。

とても時間のかかる非量産的な方法ですが、それが上質な造りへの一歩。

アートギャッベのさわり心地のよさは、手間暇かけて大切に作られてきた証なのです。

 

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

(c)copyright BD corporation. Allrights Reserved.