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アートギャッベの文様「生命の樹」の由来

2019.04.11

こんにちは。

研修スタッフの千葉です。

 

お店の自動ドアをくぐった先。

ボーデコール横浜店の壁には大きな生命の樹の文様が描かれたアートギャッベを展示中です。

170×240㎝サイズの巨大なキャンバスには3本の立派な生命の樹が雄大にそびえ立っています。

生命の樹の中にはイランの山並みの風景。

背景は染めていない原毛で描かれており、ただただ美しいの一言に尽きます。

 

生命の樹はアートギャッベの中でも有名な文様の中の一つ。

お客様の中には生命の樹が織りこまれたアートギャッベを探されている方もいらっしゃいました。

根強い人気があるこの文様。

実は、アートギャッベの織られているイランの地域で自生している木がその由来とも言われています。

 

文様の由来となった木。それは“糸杉”と呼ばれる杉の仲間です。

糸杉は横に広がることなく天高くまっすぐに伸びていきます。

根元にスタッフの姿がありますが、比較してみるとその木の高さを感じられるかと思います。

 

イランの乾燥した大地でここまで高い木を見かけることは少なく、現地ではより糸杉の存在が際立つそうです。

なぜ糸杉は乾燥した大地でここまで大きく育つことが出来るのか。

それは、糸杉の根に秘密があります。糸杉は自分の背丈と同じくらいの長さの根っこを持っているそうです。

その根が地中深くの地下水まで届き水をくみ上げているので、糸杉はその巨大な体を維持できるのです。

 

イランの大地にそびえ立つ糸杉はその風貌から、現地の人々に生命力の象徴として古く崇められてきました。

人々は乾燥した土地で緑の葉を茂らせる糸杉を見て、なんて生命力の強い木だ!と感じたのでしょう。

やがてその生命力の強い木は織り子さんたちが織るアートギャッベに文様として刻み込まれることになります。

 

ギャッベ3000年の歴史の中で、糸杉は生命力の強さから転じて、健康長寿の意味でアートギャッベに織り込まれることとなります。

「糸杉のように長く健康でいられますように。」

その文様が現在まで引き継がれています。

ギャッベは歴史の長いじゅうたんですので、そんな文様ごとの由来を知るとまた一つアートギャッベの魅力に気づけるはずです。

目で見て、手で触れ、アートギャッベの文様を体感してください!

 
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