こんにちは。
新入社員の千葉です。
本日の横浜は雨模様。
普段は人の往来が多いお店の前の遊歩道も、今日のような寒い雨の日はガランとしています。
雨の日は外出も億劫になり、気分も少し憂鬱になりがちですね。
日本は水に恵まれた国なので、雨は珍しいものではないですよね。
しかし、アートギャッベが作られているイランでは雨はとっても貴重な存在なのです。
アートギャッベが作られているのは、イランの首都テヘランから南に約500km離れたザクロス山脈という高山地帯。
この地域では、夏にあたる5~9月までの間、降水量がひと月で1mmも満たない乾燥した日が続きます。
乾燥した大地では草木が茂ることは少なく、むき出しの岩山が連なる光景は、日本の山とはまた違う山並みを見ることが出来ます。
イランの夕暮れ時の風景です。
草木が少ない為、夕日がイランの山々をオレンジ色に染めます。
荒野と夕暮れの風景は日本ではなかなか見る事のできない光景ですね。
そのような乾燥した土地でアートギャッベを織り続ける織り子さんたちにとって、雨はとても貴重なものです。
雨が降った日は嬉しさのあまりに、ついつい仲間と一緒に踊りだしてしまうのだそう。
この地方に暮らす人々にとって、雨は憧れそのものなのです。
雨や川といった水に関する文様はアートギャッベの中にも見つけることが出来ます。
雨粒を無数の点で表現したようなアートギャッベや、水の中をすいすい泳ぐお魚のアートギャッベまで。
水は生活を潤してくれることから、長い歴史の中で「憧れ」や「豊かさ」の文様として描かれるようになりました。
日本は水資源が豊富なので、水があるのは当たり前に感じてしまいがちですが、水を不自由なく使えることは素晴らしいことなのですね。
アートギャッベはただ絨毯という役割だけでは収まりません。
イランの歴史から生活環境までを一緒に運んできてくれるような、そんな魅力にあふれた”アートギャッベ”なのです。
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アートギャッベ&ハグみじゅうたん展
3月9日(土)~3月24日(日) 水曜定休日
OPEN10:00-CLOSE18:30