こんばんは。
新入社員の千葉です。
私たちスタッフは日々いろいろなギャッベをお客様にご紹介しながら、心の中で自身もギャッベを見て楽しんでいたりします。
日々ギャッベを見ているからこそ、一つの小さな文様でもたくさんの表情があることに気づいてしまうものです。
本日はそんな文様の豊かな表情についてのご紹介です。
こちらは鹿の文様です。
鹿は夫婦で暮らす習性をもつので”家庭円満”の象徴としてギャッベに登場します。
とても可愛らしい文様です。
角が織り込まれていないと羊の文様に変わります。
ギャッベを作る織りの女性たちは、この鹿に愛着を込めてアレンジをしているのが伝わります。
振り返った鹿の文様。
まるで見返り美人図のように、首を真後ろに曲げた格好をしています。
後ろに何かがあるのでしょうか。
とても気になるところです。
お次は角がとても長い鹿の文様です。
自然界で角が長い鹿は立派なオスで、威厳の証だそうです。
こんなに長い角を持った鹿を織り込んであるので、織り手の女性はカッコいいオス鹿を描きたかったのでしょう。
最後に紹介する文様はこちら。
頭を曲げ、下に生えている草を食べている様子を表しています。
角が無いということは羊の文様でしょうか。
生命の樹の横で草を食べる羊。
この文様からイランの遊牧風景が伝わってきます。
他にも脚を曲げて座り込む鹿、胴がとても長い鹿など表情豊かな文様を見ることができます。
長い歴史の中で、様々なアレンジが加わってきたのでしょう。
文様は時代ごとにアレンジされ、愛されてきたのですね。