こんにちは。
今日は久しぶりにとても過ごしやすい一日ですね!
このまま気持ちの良い秋が訪れることを願うばかりです。
リネンカーテンをご覧頂くときには、リネンの特徴をいつもお話しておりますが、今回のブログではその特徴のひとつである、“ネップ”についてお話致します。
“ネップ”とは?
ネップというのは、リネンカーテンの中で下の写真のように糸が集まった状態になっている部分のこと。
このネップは、一本一本の太さがさまざまに異なるリネンの糸を紡いだときに生まれます。
この糸同士の集まりが生まれるのも、自然素材であるからこそのもの。
けれどなぜ、自然素材のものであるこの“ネップ”ができるのでしょうか?
なぜ“ネップ”は生まれるのか?
リネンを例にネップの生まれ方をお話しします。
リネンは、『フラックス』といわれる植物の茎からできています。
リネン糸を作る際、このフラックスの茎をばらばらにして繊維状にしていきます。
その繊維たちをまた紡いでいくことで糸となります。
簡単にご説明をしましたが、この茎→繊維→糸へと成形していく工程は複雑です。
一度繊維状にばらし、また糸へと紡いでいく。
その複雑な工程があるからこそ、糸一本一本太さに個性が生まれ、そのさまざまな太さとなった糸を使ってリネン生地が作られるため、“ネップ”が生まれるのです。
太さが不均等であるリネン糸だからこそ生まれる“ネップ”。
この“ネップ”が生まれることで、リネンカーテンはさらに表情豊かなものになるのだと感じます。
陽だまりをやさしく感じさせてくれるリネンカーテンの風合いは、この“ネップ”が生まれるからこそ体感できます。
表情豊かなリネンカーテン。
そこには自然素材ならではのさまざまな個性が重なり合うことで生まれているのですね。