こんにちは。肌寒い日が続きますね。体調の変化にはお気を付けください。
ところで、皆様ギャッベにテントの模様が描かれているのは見たことありますか?生命の木や鹿ほどよく見る模様ではありませんが、玄関サイズのものや、デスク下に敷くサイズでよく見る模様です。
今日は、ギャッベの模様テント編です。
テントを織りこむ意味
ギャッベにテントが織り込まれていたら、それは家族を表しています。
由来は、厳しい遊牧から戻り、家族が温かく迎えてくれる存在からと言われています。
なぜテントの意味が家族?
ギャッベをおるカシュガイ族の方は、イランの南部にあるザクロス山脈に住んでおり、生活はテントで暮らしています。
伝統的なカシュガイ族の住まいはヤギの毛を手紡ぎした糸で平織りした黒のテントです。黒のテントの中から空を見上げると折り目を通して外の光が透けて見えるそうです。
冬は、すべてを黒い布で覆いテントの内側には色彩豊かなジャジムやキリムと呼ばれる平織の厚手の布を張り巡らせ、寒さを防いでいます。
夏は、屋根になる部分だけを残し、壁となる背面と左右をよしず張りにし、一方を解放した夏用のテントにして暮らしています。
カシュガイ族の男性は朝早くに起き、羊たちの世話を行い日が沈むころに家族が待つテントに帰ります。
私たちも外から家に帰ると落ち着くように、カシュガイ族の方々も厳しい遊牧からテントに帰った時に家族に迎えられ、心が温まる気持ちを表したのではないでしょうか。
テントが織り込まれているギャッベ
テントから見える風景を織ったようなギャッベ
テントの他にラクダや人も織り込まれているので、実際の遊牧の風景を感じる1枚
テントが織り込まれている座布団サイズのギャッベ。このサイズでテントが織り込まれているのはめずらしい。
テントが織り込まれたギャッベは、風景画のようなものが多いので、特にアート性を強く感じます。
横浜のお店には他にもテントが織り込まれているギャッベがあるので、ぜひご自身の目で見てみてはいかがでしょうか。