こんにちは。
まだまだ寒い日が続いていますので体調の変化にはお気をつけてください。
ところで「オールドギャッベ」と呼ばれているギャッベをご存じでしょうか?
数としては少ないため、知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今日はなかなかお目にかかれないオールドギャッベについてお話したいと思います。
オールドギャッベとは?
オールドギャッベとは、名前の通り新しくつくられたものではなく、20年~40年前につくられた古いギャッベのことを言います。
大きいサイズは少なく、1畳ほどのものがほとんどです。
遊牧民族は、移動しながら生活するので、絨毯を持ち運びます。自分たちの生活用に織られていたオールドギャッベは、それを考慮したつくりになっており、織りは割とざっくりとしていて、やわらくて軽く、クルクルと丸めて持ち運びしやすくなっています。大きさも1畳程度のものが多いのもそのためです。
オールドギャッベの特徴
「アートギャッベ」は基本的に草木染めで染められています。例えば赤色は茜の木の根、黄色はザクロの皮、茶色はクルミの皮などの自生する天然の植物を染料として染め上げています。草木染めは、窯でグツグツと煮出すため、手間と時間が非常にかかります。そして、落ち着いた、色むら感のある独特の美しさを生み出します。しかし当時は、すぐに染まり、発色のいい化学染料が好んで使われていたそうです。
写真のように発色の良いオールドギャッベがたまにあります。草木染めでは出すことが難しい色合いです。
オールドギャッベは織子さんの感性を強く感じるものが多くあります。だからこそ発色のよい化学染料でそめられた糸で個性を出していたのです。
オールドギャッベを敷くと・・
実際にオールドギャッベを使っているお部屋の様子を見てみましょう
濃い茶色の床に経年変化で綺麗に褪せてきた赤が映え、とてもかっこいい雰囲気になっていますね
ざっくりとした柄だからこそ、お部屋をやさしく包み込むような温かみのある雰囲気にしてくれます。
目を惹くギャッベの色合いと文様。お部屋のアクセントになります。
手づくり感があるオールドギャッベ。このギャッベの心地よさを感じながらの食事は楽しくなりそうですね!
上質で油分が残っているオールドギャッベは毛質も柔らかく、肌触りが良いのが特徴です。まるで羊そのものを撫でているかのような気持ちになります。
新しいものではなく、時代をまたいできたものだからこその良さ。その時代の背景、特徴を知るとよりその良さがわかりますよね。
ボー・デコール横浜店でもオールドギャッベのご紹介をしておりますので、ぜひ足を運んでみてください。