こんばんは。
研修スタッフの千葉です。
本日はアートギャッベの”織り目”についてお話です。
アートギャッベはイランの女性たちが織る手織りのじゅうたんです。
機械で織るのとは違い、手織りのアートギャッベはひと目ひと目を丁寧に詰めて織っていきます。
何万個もの目が集まって一枚のじゅうたんになるので、アートギャッベを織るのはとても時間のかかる手仕事となります。
こちらは織り子さんたちが実際に使っていた織り機。
この織り機で出来上がるじゅうたんは玄関サイズ位の大きさになります。
縦にピンと張られているのがたて糸です。
これに糸を絡めていきます。
糸を内側に巻き込んでから引っ張り出し、、
専用の器具で糸をしっかり詰めます。
あとは詰めた糸を長さを揃えてカットしたら、ひとつの織り目が完成です。
この手結びを何万回も繰り返します。
私が実際に時間を計って糸を結びつけたら、1分も掛かりました。
織り子さんたちはこの織り目をとても素早い速さで結ぶそうです。
織り子さんの職人芸には驚きですね。
織り目を素早く織っていく織り子さんでも、数万個の織り目を作るのは大変な時間が掛かります。
しかしこの手仕事で詰める工程がなければ、丈夫なアートギャッベは生まれません。
アートギャッベの裏は織り子さんの努力の証を見ることが出来ます。
写真に写っている目はすべて手織りで結ばれた糸たち。
アートギャッベの丈夫な作りは、丁寧なモノづくりのお陰なのです。
お店でアートギャッベを見る時は、織り子さんたちが丁寧に織り上げた”織り目”を感じて頂けたらと思います。