こんにちは!
前回に引き続き、いとうからイラン旅行記をお届けします。
染色工場では、織り子さんたちが手で紡いだ羊毛の糸を集め、植物の色で染め、品質をより良いものにしています。
みなさん、羊って一頭につき、大体どのくらいの毛を狩るか知っていますか?
羊一頭から取れる毛の量です。
ぱっと見、大きく見えますが羊毛がサラサラストレートなので紡ぐとすごく量は少なく感じます。
織り子さんたちにとって、糸紡ぎは根気のいる作業で、約8時間で400g程しか糸にすることができません。
希少な羊の毛を刈って紡いで出来上がります。
これが織り子さんが紡ぎ、工場へ到着した糸。
次に植物の色で染めていきます。
どんぐりの皮や茜の根っこ、ざくろの皮など、イランの植物を調合しながら様々な色合いになるのです。
粉末にして、羊毛と釜の中へ…
1日から2日間ほど煮込み、色をつけていきます。
そして、イランの広大な大地で乾かします。
染めたての糸は直射日光で天日干ししていますが、手間をかけてじっくり染められます。
だからこそ、美しいアートギャッベの色合いが生まれるのですね。
染まった糸を色分けし、 織り子さんが好きな糸を使い織り始めます。
出来立てほやほやの美しい糸で、どんなアートギャッベが織られるのでしょうか。
考えただけでわくわくしてきます。